近年話題のステーブルコインについて、仕組みを学んでみたい人もいるでしょう。
これは価格が安定するように作られており、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などとは仕組みが違います。既存の暗号資産より価格が安定しやすいため、資産運用に向いているのがメリットです。
今回はステーブルコインの仕組みや種類について、わかりやすく解説します。
- ステーブルコインは価格が安定しやすいように設計されている
- ビットコインやイーサリアムなどより価格変動のリスクが低い
- 法定通貨担保型や暗号資産担保型などさまざまな種類がある
ステーブルコインとは?仕組みをわかりやすく紹介

ステーブルコインは値動きが安定しやすい暗号資産です。急騰や暴落のリスクが低いので、資産運用に向いています。そこで基本的な仕組みを掘り下げていきます。
価格安定性の実現を目指して開発された
ステーブルコインは、相場の高騰や暴落のリスクに対処できる可能性があります。従来の暗号資産は既存資産の裏づけがないため、場合によっては20%以上の高騰や暴落にいたる可能性に注意しなければなりません。
しかしステーブルコインはこうした問題を解決し、過剰な価格変動を避けるシステムが確立されています。
たとえば米ドルのような法定通貨とひもづけ、値動きが安定する暗号資産もあります。法定通貨の価値は1年で大きく変わりにくいためです。
資産の裏づけがあれば、暗号資産でも値動きが安定しやすいといえます。以上からステーブルコインは価格の乱高下が少なく、資産運用向きとされます。
他の暗号資産との違いは価格変動リスクが低いこと
ステーブルコインは他の暗号資産と比べて、価格変動リスクが小さいといえます。
たとえばテザーは米ドルの裏づけがあるため、ビットコインやイーサリアムより価格変動率が小さいといえます。各銘柄の一定期間ごとの価格変動率を比べてみました。
| 期間 | ビットコイン(BTC) | イーサリアム(ETH) | テザー(USDT) |
| 1日 | -0.49% | -2.16% | 0.07% |
| 1週間 | 0.18% | 5.85% | 0.55% |
| 1か月 | 22.60% | 57.39% | -0.03% |
| 6か月 | 15.19% | -19.33% | 0.18% |
| 1年 | 57.93% | -15.74% | -0.01% |
| 5年 | 994.16% | 1,140% | -0.03% |
出典:Trading Viewよりビットコイン、イーサリアム、テザーの2025年5月17日時点の各データ
たとえばビットコインとイーサリアムは、長期的に見ると2ケタの変動率を示すことがあります。
対してテザーはどの期間で見ても1%を下回っています。そのためステーブルコインのテザーは、価格安定性を証明している形です。
ステーブルコインの4つの種類を紹介

世界中でさまざまなステーブルコインが流通しており、主に4つのカテゴリーに分かれます。種類ごとの特徴を以下で見ていきましょう。
法定通貨担保型
法定通貨担保型は、米ドルや日本円などの為替通貨を担保にしています。基本的には担保資産と暗号資産は、1:1の割合になるよう価値が決まる仕組みです。
たとえばテザーやUSDコイン(USDC)は米ドルと価値連動します。なかでもUSDコインは、国内でも2025年にSBI VCトレードで買えるようになりました。
また日本円連動型のJPYCも、今後国内取引所に上場する可能性があります。
リップルの子会社は米ドル連動型ステーブルコインのRLUSDを開発しているので、詳細はこちらを読んでください。
暗号資産担保型
ビットコインやイーサリアムなど、既存の暗号資産の価値を担保するタイプです。ただしこの場合、既存暗号資産に対する担保比率は100%を超える傾向です。
たとえばダイ(DAI)は米ドルと連動したタイプですが、担保資産として暗号資産を選べます。
しかし発行時は別の暗号資産を担保しなければならず、たとえばイーサリアムなら130%以上の担保比率が必要です。100ドル分のDAIを発行するため、イーサリアムを130ドル分用意することになります。
暗号資産の価格変動性が大きいため、こちらと価値連動するステーブルコインは上記のように特別な対策を施しています。
無担保型
無担保型は「アルゴリズム」型とも呼ばれ、価値を裏づける資産はありません。
独自のアルゴリズムが市場の需要や供給に合わせて、暗号資産の供給量を自動的にコントロールするからです。そのため裏づけ資産がなくても、価格の安定性を保てます。
主な種類はフラックス(FRAX)やマジック・インターネット・マネー(MIM)などです。
商品担保型
商品担保型は「コモディティ」型とも呼ばれていて、法定通貨や暗号資産以外の資産と価値連動します。裏づけ対象として主に選ばれるのは、金や原油などです。
一例としてPaxos Gold(PAXG)やジパングコイン(ZPG)は、金担保型ステーブルコインとして知られています。
とくにジパングコインは三井物産デジタルコモディティーズ株式会社が開発しており、SBI VCトレードやbitFlyerなど国内の取引所で注文可能です。
まとめ

ステーブルコインは、従来の暗号資産の問題を解決する可能性があります。ビットコインなどは価格変動の激しいときがあるため、一部から損失リスクの大きさが指摘されていました。
しかしステーブルコインは既存資産や独自アルゴリズムなどの裏づけを持ち、価格が安定しやすいように作られています。そのため価格変動率を抑えやすく、投資初心者でも資産運用しやすいのがメリットです。
USDコインやジパングコインなど、国内で買えるステーブルコインも登場したので、気になる人は探してみましょう。



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